畑でカブが育つ様子を見たことがありますか。
土の座布団にちょこんと座っているようで、とってもかわいらしいんですよ。
わたしちが食べている白い部分は、ほとんどが「胚軸」という茎にあたる部分。
根は球の下にひょろっと延びる部分で、球はほとんど地上で大きくなります。
まるふ農園で栽培しているカブは、
固定種・在来種のタネを扱う野口種苗さんが育成採種されている
とってもおいしい小カブ「みやま小カブ」という品種です。
緻密で甘味に富んだ肉質が特長で、F1種時代が到来する以前に、
「日本蔬菜(そさい)原種審査会」の小かぶの部で十年間も最優秀賞を受賞した、
名実共に日本の伝統小かぶの最高峰です。
一番美味しい時期のみやま小カブは、生でも甘く、ジューシーでリンゴのようなんです。
旬のみやま小カブは、まずは生でお楽しみください。
ただ、一番美味しい時期って、すごく短いんです。
野菜たちは毎日成長しているので、味も変わっていきます。
生では甘みが弱いと感じるようになったら、今度は火を通していただきます。
蒸しても、茹でても美味しいですが、おすすめは「カブのステーキ」です。
みやま小カブのステーキ
<材料>
-
みやま小カブ(7ミリ幅の薄切り)
-
自然塩
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なたね油
- (あれば)塩ゆでしたカブの葉
point!!
水分が足りなければ、3のときにフタをして火を弱めて調節します。水は入れず、カブの水分だけで焼き上げるように火加減を調節するのがポイントです。
<つくり方>
- フライパンを熱し、なたね油を全体に馴染ませる。
- スライスしたカブを強火のフライパンに入れ、軽く塩を振る。(水分が出やすくなります)
- カブの表面がうっすら汗をかいてきたら、裏返す。
- 竹串がすんなり通るくらいまで火を通す。
- お皿に盛り付け、カブの葉のみじん切りを散らす。
シンプルだからこそ、焼き加減がポイントです。
焦げ目はつけつつ、中までじっくり火を入れて甘味を充分に引き出します。
噛むと肉汁ならぬ、「カブ汁」が口に広がって、
少々の塩がカブの甘さを引き立て、にっこりしてしまうシンプルレシピです。
ちょっと気分を変えたい時は、バルサミコ酢としょうゆを煮詰めたソースも合います。
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